【ちょいネタバレ】『チ。-地球の運動について-』を時代背景も知らない25歳サラリーマンが読んだら
こんにちは。
『チ。-地球の運動について-』
この漫画、本屋で並ぶ漫画の中にやたらシンプルな表紙で少し気になってました。
Amazonで一巻無料で公開されていたので読んでみましたが、気づけば現在出ている5巻全部ダウンロードしていました。
面白い。というよりアツい。
語彙力と作品のバックグラウンドに対する知識のないぼくが表現するとこうなってしまいますが、同じレベルの方でも一読の価値はあると思います。
あらすじ
舞台は15世紀ヨーロッパ。
C教への異端思想が危険視され研究した者は処刑されることが当たり前な時代。
12歳のラファウくんはとにかく合理的な人間。
飛び級で大学進学もほぼ確だったのに、ある日偶然異端研究をする人間に出会い、ともに研究をさせられることに。
それは皆が信じるC教では禁忌とされる研究「地動説」だった。
最初は地動説は正しいわけがないと思うラファウくんだったが、次第にこの説が合理的で美しいと思うようになってしまい、、、
という感じ。
響いたポイント
とにかく登場人物がアツい(2回目)
自分の思想が世の常識では間違っていて、研究していることがバレれば間違いなく処刑される。それでも自分の信じた信念を貫いて死んでいく登場人物たちに尊敬の念を抱きました。
周りの目が気になってしまう現代人、特に日本人。そしてぼく。
周りから止められてもやり遂げたいこと、自分にとって信念と呼べるものはあるか?と問いたいなと。
今、当時とは全く違う世の中になっていてそれぞれが自由に発信できる時代です。
それについていろんな意見が付き纏って否定されたり陰口を言われたりしますよね。
けど、自分の信念とかルールに従って生きていない限りは、自分が自分でなくなってしまいます。
作中の当時も今も本質は変わらず、異端の考え方が多様化しただけなんじゃないかなと思います。
誰にどう言われても自分はこう生きる、という信念を持つことの大切さを学びました。
主人公たちの自由に対する想い
2巻くらいから話の中心人物になるオクジー。
最初は世界はクソだと思っていたましたが、
同僚を失う中で自分の信念を貫いていった者だけが最後に清々しい表情で死んでいったことが頭から離れなくなります。
自分も瀕死になり回想シーンの中で求めていたものは「自由」だと気づきます。
そのために言葉を覚えて、本を書き、地動説の真理を証明するため頑張ります。
最後は拷問された挙句絞首刑になってしまいますが、死ぬ時の表情は信念を貫いて死んでいった仲間たちと同じものでした。
周りの人から止められたり、笑われたりしても、それが自分の中で正しければそれは正解なんじゃないかなあと思いました。
ご興味ある方はぜひ!
会社でイエスマンになってしまってる人は読んでみると良いと思います!
では!